実習現場を支える人ミニインタビュー③:CAMEL代表・松尾さん【クラウドファンディング転載】
※本記事は、2020/12/16~2021/2/1に実施したクラウドファンディングにおいて、1/23に公開した新着情報を転載したものです。
元記事のリンク:https://readyfor.jp/projects/gino-t/announcements/156520
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GINO-Tの目的は「コミュニケーションを生み出すこと」です。同時に、Tシャツという身近なツールで、「一人でも多くの方が実習生の諸問題を考える機会を増やす」ことでもあります。
そこで、クラウドファンディング期間中はここ(新着情報ページ)で、同じ問題に取り組む人々を紹介するミニインタビューを載せていきます。
三人目は、ベトナム人実習生に向けて、アプリを使った日本語トレーニングシステムを提供している株式会社CAMEL代表の松尾吟作さん。
実習開始以降の日本語教育は一部の監理団体などでも行っていますが、松尾さんが行うトレーニングシステムは、先輩や上司といった日本人社員がチェックする前提です。実習生にアプリを渡して一人で学習させるのではなく、そこに日本人を置くことで、コミュニケーションを生み出しています。
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水嶋:まずは提供しているサービスについてお教えください。
松尾さん:今一番力を入れているのは、ベトナム人向けに日本語での会話力と、企業への定着率を同時にアップさせるトレーニングシステムです。アプリを使って学習するのはベトナム人実習生ですが、その進捗管理を日本人社員が行うことで、「ベトナム人の日本語での会話力の向上」「社内での日本人とベトナム人とのコミュニケーション活性化のきっかけづくり」「日本人のマネジメント力の向上」に焦点を当てたトレーニングを行います。
水嶋:はじめた理由は何だったんでしょうか?
松尾さん:私は以前外国人専門の人材紹介会社で働いていたのですが、そのときから、日本で働く外国人の転職・離職の引き金の多くが「日本人とのコミュニケーション不足」だと感じていました。実習生の失踪をふくめてそれらが起こる企業の共通点は、「仕事以外で外国人と日本人の共有ごとが社内にない」ということ。ならば、外国人材の多くが苦手であり、また雇用する企業が必要とする、「日本語での会話力の向上」を共有ごととして、コミュニケーションを活性化させようと考えたのです。
水嶋:コミュニケーションをとれなければ、一方的かつ業務的な指示が多くなってしまい、「働く」というより「使われる」という意識が高まってしまうかもしれませんね。
松尾さん:はい。日本が人口減少・超高齢化社会に進む中で、日本に魅力を感じて働きに来る外国人材に対しては、今後のビジネスパートナーとして、あるいは後継者として、「単なる労働者ではなく、チームメイトとして」受け入れる体制をづくり、マインドを持って対応しなければいけない時代に来ています。しかし現実には労働者扱いで成り立ってしまっている領域、同時に気付いているけど何から始めたらいいか分からない企業が多く存在していると思います。
水嶋:実際に利用した方からはどんな反応が?
松尾さん:日本人側からは、「最初は毎日付き添うのが大変だったが、成果を目の当たりにして自分事のようにうれしい」「仕事だけでは分からない一人ひとりの人間性が見えるようになった」「会話の中に冗談が増えた」といった声をいただいています。ベトナム人側からは、「トレーニングに(日本人社員が)付き合ってくれてありがたい」「成果を見てもらうことが楽しみ」「同僚よりも早く日本語が上手くなりたい」といった声をいただきますね。
水嶋:実習生にまつわる問題、どうしたら解決できると思いますか?
松尾さん:外国人と日本人の双方に歩み寄る努力が必要、そこを理解することからはじまるのではないかと考えています。「外国人材は労働者ではなく、チームメイトである」、これは当社の理念でもありますが、チームメイトとして接するだけで受け入れ側の日本人のマインドは大きく変わるのではないかと思います。それでも何からはじめたらいいのか分からない、そういった方には当トレーニングシステムを活用していただけましたらと思います。技能実習生だけでなくN2保持者を雇用する企業にも導入いただいています。
水嶋:GINO-Tについてコメントをいただけるとうれしいです!
松尾さん:勉強じゃなくても、学べることはいくらでもあるということを、ユーモアあふれる切り口で展開されてることが、非常に素敵です!しかも心温かいアプローチなので、今後も技能実習生を取り巻く暗いニュースを吹き飛ばして欲しいです!
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松尾さん、ありがとうございました!
私がGINO-Tについて、「Tシャツというツールできっかけをつくり広めることができても、そのあとの会話力を高めることまではカバーできない」と考えています。それは自信のあるなしではなく、Tシャツという決してスペースの広くないものでは情報量も少なく、機能としての限界、当たり前のことです。
だからこそ、きっかけをつくったあとは、松尾さんのような具体的な解決策を提供できる人達にいわばあとを託すことになるだろうと。もちろん別のアプローチが思い浮べば私自身も「具体的な解決策」に取り組むかもしれませんが、とにかく今はGINO-Tに全力投球、つまりもう少し未来の話になるのでそれはまだ分かりません。そのとき、私にできることがあるかどうかも分かりません。
だからこそ、このクラウドファンディングにご支援いただいている方には、私やGINO-Tのことのみでなく、それ以外にも、同じ問題に大して取り組んでいる方々を知ってもらいたいのです(ご存じの上でご支援いただいている方も多いと思いますが)。このミニインタビューをしている動機もまさしくそこです。
クラウドファンディング終了まで残りあと10日となりました。引き続き、よろしくお願いいたします!
CAMELホームページ
http://camelsupport.jp/
ネルソン水嶋



